ロードマップ
アップデートはTwitterで随時アナウンスする予定です。
近日中に実施予定のリリース
Zwinをより便利に使っていただくために、近日中に以下の重要な機能のリリースを予定しています。
XWaylandサポート
XWaylandはWaylandコンポジッターの上で動作し、X11アプリケーションのウィンドウをWayland互換の形式でコンポジッターに転送します。Zen上でのXwaylandのサポートが近日中に予定されており、それによってVisual Studio Codeなどの Waylandに未対応のアプリケーションをZen上で動かすことが可能になります。
Popup / Subsurface
Waylandアプリケーションの中には、メインウィンドウ上に新たに小さいウィンドウを作るものがあります。Google Chrome上で右クリックを行ったときに出現するメニューなどはその一例です。Popup / Subsurface などと呼ばれるこれらの機能についても、Zen上での近日中のサポートを予定しています。
✅ 2022/01/23 - Popupについては実装されました!
2Dウィンドウ上でのコピー&ペースト/ドラッグ&ドロップ
コピー&ペースト、ドラッグ&ドロップなど、一部の2Dウィンドウ上の操作をZenはサポートしていません。2Dアプリケーションを既存の2Dウィンドウシステムと同様にZen上でお使いいただくために、近日中にこれらの操作のサポートを予定しています。
セカンドリリース
日常使いのデスクトップ環境を置き換えるという目標のもと、私たちは大規模なセカンドリリースとして以下の内容の準備を進めています。ファーストリリース時点(2023/1/16)において、セカンドリリースの予定日は 2024/1/16です。
コア概念
Space
Spaceは複数のバーチャル環境を簡単に切り替えできるようにする概念です。
Spaceはセカンドリリースでの実装が予定されています。
ワールド座標系でのアプリケーションの配置
現在の実装においては、VRの世界でのアプリケーションの位置はSeat Capsuleと呼ばれる円筒と球を組み合わせたユーザーを取り囲む図形の表面上に限られています。
セカンドリリースでは、私達はこの制限を撤廃し、アプリケーションをワールド座標系上で自由に配置できるようにすることを予定しています。
Rayのロック
現在のZenでは、マウスやトラックパッドを使ってRayを動かすとき、Rayは常にそれに対応して上下左右に動きます。
私達は、Rayの終端の位置が操作中に固定されるような新しいモードを準備しています。Zwinプロトコルによってアプリケーションはどちらのモードを自分とインタラクションしているRayが使うかを選択できるようになり、これによって回転などの操作を3Dアプリケーションに対して行うことがより容易になります。
Boardの数の増減
現在のZenでは、ユーザーは設定ファイルを通してのみBoardの枚数を指定でき、ランタイム中に数を増やしたり減らしたりすることができません。
セカンドリリース後には、ユーザーはランタイム中にインタラクティブにボードの枚数を変更することが可能になります。これによって、ユーザーはより自由にVRデスクトップ環境をカスタマイズすることができるようになります。
サポート
現在Zwin/Zenでサポートされていない以下の機能/周辺機器については、セカンドリリースでのサポートが予定されています。
- 3Dウィンドウ上でのコピー&ペースト
- 3Dウィンドウ上でのドラッグ&ドロップ
- Questへの無線での接続
- Valve Index等の有線OpenVR/OpenXR
- ウェブカメラ/オーディオ
- スクリーンシェア
- Wine (Windowsアプリケーション)
ユーザビリティ: 2D
以下の機能が、2Dウィンドウシステムのユーザビリティ向上のために追加されます。
- ステータスバー/バックグラウンドアプリケーションアイコン
- ランチャー/タスクバー
- Alt+Tabによるタスクスイッチ
- Board/Window/Spaceの一覧画面
- ウィンドウ/ボードの最小化
- カスタムロックスクリーン
- サーバーサイドデコレーション
- スリープモード
ユーザビリティ: 3D
以下の機能が、3Dウィンドウシステムのユーザビリティ向上のために追加されます。
- 頭の動きによるタスク切り替え
- デスクトップとVR headsetのZen Mirrorのバージョンの差異の自動検出
- Stage (3D ウィンドウのフォーカス)
- デスクの非表示
- 曲面のボード
- バーチャルカメラを使った画面シェア
- 実際のキーボードに同期したバーチャルキーボード
アプリケーション
Zwinで利用できる公式アプリケー場ションとして、以下のものを追加予定です。
- Zen Object Viewer: gltf サポート
- Zen Object Viewer: UI, 簡単なモデルの編集 (回転と保存など)
- 新しいアプリケーション: 360°画像/動画の表示アプリケーション
- 新しいアプリケーション: リラックスできる環境づくりのためのアプリケーション(ろうそく、ペットなど)
設定
以下の設定値が設定ファイルに追加されます。
- ボードの位置
- ボードのサイズ
- Spaceの数
インストール/開発者支援
ZenのインストールとZwinアプリケーションをより簡単にするために、以下の項目のサポートをセカンドリリースまでに予定しています。
- Oculus App LabからのZen Mirrorアプリのダウンロード
- aptを使った簡単なインストール
- テキストやアイコンなどの2DUIエレメントを3Dウィンドウで表示するための開発者向けAPI
- VR空間でのタスクスイッチャーなどのヘッドアップディスプレイの表示のための開発者向けAPI
将来的な展望
Zwinエコシステムをより広げていくために、私達は将来的に以下のような項目についてもサポートしていきたいと考えています。
- Unity/Godot/Unreal等を使ったアプリケーション開発
- 6自由度のコントローラー
- ハンドトラッキング
- マルチユーザーコラボレーション
- ARサポート
- スマートフォン、タブレット、HMD、デスクトップの統合ウィンドウシステム
さらなる機能追加のご要望については、Discordからご連絡ください。
http://discord.gg/necXjRNhTs